ラズベリーパイの操作の基本:lsコマンドで最初に覚える3つのオプション

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lsコマンドは、指定したディレクトリ内のファイルやディレクトリのリストを表示するコマンドです。

lsコマンドには非常にたくさんのオプションがあります。詳細は “man ls” を実行して確認することになりますが、ここでは最初に覚えておくとよい3つのオプションについて書きます。

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ls -a: “.”で始まるファイルやディレクトリもリストに表示する

-a オプションは、名前が”.”で始まるファイルやディレクトリもリストに表示するオプションです。

LX Terminalを開き、ご自身のホームディレクトリで”ls -a”を実行してみると、すでに作成済みのものがいくつかリストに表示されると思います。

いろいろなツールで使用する設定ファイルが、たいていの場合このホームディレクトリに格納されているからです。

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ログインシェルは通常はbashを使用していると思いますので、”.bashrc”という設定ファイルがリストに表示されるでしょう。他には、lsコマンドで表示される色をカスタマイズするための”.dir_colors”、emacsを使用しているならば”.emacs”、xscreensaverを使用しているならば”.xscreensaver”、minecraftで遊んでいるならば”.minecraft”といったファイルやディレクトリがリストに表示されるはずです。

ファイル名やディレクトリ名が”.”で始まっているというだけで、編集したりcdコマンドでそのディレクトリに入ったりといった操作は通常通り行えます。

ls -l: ロングフォーマットでリストを表示する

-lオプションは、ロングフォーマットでリストを表示するオプションです。

例えば、1M byteのファイル”a.log”, 2M byteのファイル”b.log”, 3M byteのファイル”c.log”という3つのファイルがあるディレクトリで、”ls -l”を実行すると、以下のように表示されます。

この表示について、簡単に説明します。

最初の”-rw-r–r–“は、このファイルのパーミッションを表す文字列です。

これは4つのパートに分かれています。

先頭の”-“は「ファイル」を表します。ファイルではなくディレクトリならば、ここが”d”と表示されます。

次の”rw-“は、このファイルの所有者(owner)に対するパーミッションです。3つの文字の先頭にrがあれば読み出し可能、2文字目にwがあれば書き込み可能であることを表します。3文字目は”-“になっていますが、ここに”x”と表示されれば実行可能であることを表します。

次の”r–“は、このファイルの所有グループ(group)に対するパーミッションです。rやwやxといった定義は所有者に対するパーミッションと同じです。つまり、この所有グループに属するユーザーに対しては読み出しのみ可能ということです。

次の”r–“は、その他(other)のユーザーに対するパーミッションです。”r–“なので、ここでは所有グループに対するパーミッションと同じですね。

パーミッションの次の”1″はハードリンク数ですが、入門編ということでここでは省略します。

次に”maru maru”とありますが、これはそれぞれ所有者とグループ名を表します。私の環境のユーザー名がmaruですので、所有者がmaruとなっていますし、maruが所属するグループが同じくmaruですので、グループ名もmaruとなっています。

続いて、1024000, 2048000, 3072000という数字が並びますが、これがファイルのサイズですね。それぞれ1M byte, 2M byte, 3M byteということです。

あとは、タイムスタンプ、ファイル名という情報が並びます。

“ls -l”コマンドを実行すると、実行したディレクトリのファイル一覧をロングフォーマットで表示しますが、-l のあとにファイル名やディレクトリ名を書くこともできます。ファイル名を書いたらそのファイルについてのだけロングフォーマットで表示されますし、ディレクトリ名を書いたらそのディレクトリの中にあるファイルやディレクトリのリストをすべてロングフォーマットで表示します。

ls -s: ファイルのサイズを表示する

-s オプションはファイルのサイズを表示します。

-lオプションでも表示されますが、ファイルのサイズとファイル名のみをシンプルに表示させたいときに便利です。

ちょっと見にくければ、”ls -1s”として1カラムで表示しましょう。

他にもたくさんのオプションが使えます。1つづつ試して活用してください。

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