ラズベリーパイを使ったプログラミングの入門的な記事です。
Ruby(ルビー)の基本的なことについて書きます。
Rubyとは?
Rubyはまつもとゆきひろさん(通称Matzさん)により開発された、オブジェクト指向のスクリプト言語です。
Raspbian をインストールしていれば、Rubyは標準で使えるようになっているはずです。
ただし、バージョンは古いです。もし最新のバージョンを使いたいというときには、インターネットで調べて情報を集めながらインストール作業をする必要があります。
プログラミングの入門としてならば、まずは現状で使える状態にあるバージョンを使用されればよいと思います。
スポンサーリンクRubyは開発者が日本の方ということで、日本語による情報がたくさんありますし、学びやすいプログラミング言語の1つだと思います。大変有名なプログラミング言語で広く普及していますので、是非マスターしてみてください。
RubyでHello world.
Ruby で書いたプログラムの例です。
1 2 3 | puts "Hello world." exit 0 |
シェルスクリプトのときは、文字列を表示するのために echo というコマンドを使いましたが、Rubyではいくつかのコマンドがあります。ここでは puts というコマンドを書きました。
また、前後しますが、これもシェルスクリプトのところで書いた”シバン”については、ここでは省略しています。
まずは、いつもの leafpad を使って、上記を記述したファイルを作りましょう。leafpadはメニューから実行してもよいし、LX Terminalを起動して、
1 | $ leafpad hello.rb |
と打ち込んでも構いません。
ファイル名は hello.rb として保存します。保存場所は、ここではわかりやすいように、ホームディレクトリにおくことにします。
次にこれを実行する方法ですが、次のようにコマンドラインで実行します。今度はLX Terminalを起動して、
1 | ruby hello.rb |
Ruby はスクリプト言語ですので、インタープリタと呼ばれるソフトウェアに入力して実行する必要があります。そのインタープリタの名前は ruby です。
このコマンドは、「ruby というインタープリタで hello.rbを実行する」という意味になります。
“Hello world.”と表示されれば成功です。
Ruby スクリプトのもうひとつの実行方法
上記の例では、シバンを省略しましたが、シェルスクリプトのときにやったように、シバンを指定して実行することもできます。
1 2 3 4 5 | #!/usr/bin/ruby puts "Hello world." exit 0 |
1行目は、/usr/bin の下に格納されているrubyを使って実行することを表しています。ruby の格納場所はシステムによって異なっていることもありますので、その場合はこの行を修正することになります。
次に、LX Terminal上で、hello.rbが格納されているディレクトリにおいて
1 | $ chmod +x hello.rb |
とやって、実行件を付与します。
そして、再びLX Terminal上で
1 | $ ruby.rb |
とやれば、シェルスクリプトのときと同じように実行できます。
ただ、シェルスクリプトのときとは違い、実際には rubyやpythonなどでは、前述した
1 | ruby hello.rb |
の方法で実行することの方が多いように思います。