Emacsの操作の基本です。この記事では、コピーとペースト、及びカットとペーストについての操作方法を書きます。
Emacs の コピーとペースト操作
Emacsでのコピー&ペーストは、マウスとメニューによる操作でも可能です。
しかし、キーボードでこの操作ができると、キーボードから手を離さずに作業が完結できるので、大変便利です。
手で一度覚えてしまえば、以外に簡単ですので、是非覚えてみてください。
行のコピーとペースト
まず、行のコピーとペーストです。
操作は以下です。
- コピーしたい行の先頭にカーソルを移動。行の途中でもOK。
- Ctrl-k で、カーソルのある場所から行末まで削除(かつ記憶)
- そのままCtrl-y を押してカーソルのある場所にペースト
- ペーストしたい場所にカーソルを移動。
- Ctrl-y で、カーソルのある場所にペースト
Crtl-kとは、Ctrlキーを押しながらkキーを押すという意味です。以下同様です。
カーソルをおく場所を行の先頭にすれば、1行まるごとコピー&ペーストできることになりますし、行の途中にカーソルを置けば、その位置から行末までをコピー&ペーストできます。
Ctrl-kの操作で、カーソルを置いた場所から行末まで一旦消えます。ここではコピー&ペーストの作業を行いますから、この直後にCtrl-yの操作を行っておきます。
これで元通りになるはずです。
そののち、貼りつけたい場所にカーソルを移動して、再びCtrl-yの操作を行えばペーストできます。
ペーストは、この状態なら何度でも行えます。複数回Ctrl-yを実行して試してみてください。
領域指定(リージョン指定)によるコピーとペースト
次に領域指定(リージョン指定)によるコピーとペーストです。
操作は以下です。
- コピーしたい領域の先頭の文字にカーソルを移動
- Ctrl-Space で領域の先頭をマーク
- コピーしたい領域の末尾の文字にカーソルを移動
- Meta-w で領域をコピー
- ペーストしたい場所にカーソルを移動
- Ctrl-y で領域をペースト
これがコピー&ペーストの手順です。
Ctrl-Space はCtrlキーを押しながらスペースキーを押すという操作です。
Meta-wはMetaキー(キーボードによってはAltキー)を押しながらwキーを押す操作です。
これもCtrl-yを複数回実行できます。
この領域指定では、行をいくつ跨いでも構いません。ただし、領域のサイズには制限がありますので、特に大きな領域を指定するときには注意が必要です。
手順が長く、覚えるのが大変そうに見えますが、慣れれば簡単にできます。
Emacs の カットとペースト操作
カット&ペーストは、コピー&ペーストと手順がほとんどです。
ほぼ繰り返しになりますが、手順を載せておきます。
行のカットとペースト
- カットしたい行の先頭にカーソルを移動。行の途中でもOK。
- Ctrl-k で、カーソルのある場所から行末まで削除(かつ記憶)
- Ctrl-y で、カーソルのある場所にペースト
初回のCtrl-yの操作を省けばよいですね。
領域指定(リージョン指定)によるカットとペースト
- カットしたい領域の先頭の文字にカーソルを移動
- Ctrl-Space で領域の先頭をマーク
- カットしたい領域の末尾の文字にカーソルを移動
- Ctrl-W で領域をカット
- ペーストしたい場所にカーソルを移動
- Ctrl-y で領域をペースト
コピー&ペースとの違いは、4つ目のCtrl-Wです。これで領域をカットできます。