Raspbianを含むLinux系のOSでは、カレントディレクトリを表示させるためにUNIXのコマンドであるpwdを使用します。
また、常にターミナルにカレントディレクトリを表示させる方法として、プロンプトにカレントディレクトリを表示させる方法も説明します。
pwdコマンドでカレントディレクトリ名を表示させる
カレントディレクトリ名を表示させるコマンドはpwdです。
このコマンドを実行すると、ルートディレクトリからのパスを含めてカレントディレクトリの名前を表示します。
cdコマンドやpopコマンドでディレクトリを移動したあとの確認に、よく使用するコマンドです。
スポンサーリンクプロンプトにカレントディレクトリ名を自動的に表示させる
pwdコマンドでカレントディレクトリ名を簡単に表示させることができますが、いちいち打ち込むのは面倒で、いつも見てわかる状態にしておきたい場合もあります。
その場合によく使われる方法として、プロンプトにカレントディレクトリを表示させる方法があります。
LX Terminalを開き、
1 2 | $ export PS1='\h!\u:\w \$ ' maru1!maru:~ $ |
というコマンドを入力してみましょう。
すると、上記の”maru1!maru:~ $”のように、プロンプトが変化と思います。
まず、この表示はお使いの環境に依存します。”maru1″の部分はホスト名、”maru”の部分はユーザー名が表示されます。
そして、その後の”~”がカレントディレクトリを表しています。
LX Terminalを開いた直後は、各自のホームディレクトリにいるはずですので、”~”と表示されているのです。
ここで、ホームディレクトリにある、別のディレクトリに移動してみましょう。
ホームディレクトリに”aaa”というディレクトリがあるとして、
1 2 | maru1!maru:~ $ cd aaa maru1!maru:~/aaa $ |
cdコマンドを実行した直後から、プロンプトのカレントディレクトリ名が”~/aaa”に変わっていますね。
このように、プロンプトに常にカレントディレクトリ名がホームからのパス名付きで表示されるようになります。
ところで、”PS1=’\h!\u:\w \$ ‘”と書いた時の設定値の意味ですが、
- \h ホスト名
- \u ユーザー名
- \w カレントディレクトリ名(ホームからのパス名つき)
- \$ 一般ユーザーの時は$,rootの時は#
を表します。その他の”!”や”:”は任意で、書き込んだ文字をそのまま表示します。好みのものを設定してください。
プロンプトの表示の仕方を決めたら、ホームディレクトリにある .bashrc というファイルに書いておきましょう。
エディタで .bashrc を開き、ファイルの末尾に
export PS1=’\h!\u:\w \$ ‘
と書いておくと確実です。(既に別のものがこのファイル上に設定されている場合に、上書きして設定するためです。)
早速試してみましょう。